水や電気をまったく使用しないエコな家庭用の「ナノ膜トイレ」

ナノ膜トイレ

日本ならば、たいていの場所に整備されている下水道。そのおかげで、トイレの問題に直面する機会はあまりない。だが、ほかの世界では必ずしもそうとは限らないというのが現状だろう。クランフィールド大学は、イギリスの科学者が考案した「ナノ膜トイレ」のアイデアを、家庭用のスケールに設計。そのプロトタイプを公開した。

■排水や電気などは不要のため、どこにでも設置できそうだ
ナノ膜トイレ

ナノ膜トイレ

この「ナノ膜トイレ」の仕組みはこんな感じだ。用を済ませ上蓋を閉じると、中のドラムが270度回転しタンクを密封。それにより臭いが外に漏れないようにしている。トイレの中に仕組まれたナノテク膜が、病原体や臭気などを除去。その後、蒸発した水分が、ナノコーティングされた親水性ビーズ入りの筒に移動。そこでクリーンにろ過され、家庭用や農業用などの水として利用できるように蓄積されていく。

■外からはわからないが、内部には最先端の技術が活用されている
ナノ膜トイレ

固形物も同様に、病原体や臭気などを除去。乾燥した状態で蓄積されていくようになっている。これらは週に1度程度回収され、電気を生み出すための燃料などに使われる予定だという。

■紹介映像(英語)

一見おまるの構造に似ているようにも感じるが、排泄物を病原体などがないクリーンな状態に浄化できるというのは大きい。先進国はもちろんのこと下水道などの施設がまったくない、開発途上国などではかなり有用なものとなりそうだ。

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